BCM・BCPの取り組み

当社は、大規模な災害やその他の甚大な被害をもたらす危機が生じた場合、事業活動を支える重要業務を継続し、万一、中断しても早期復旧に努めるなど、企業の社会的責任を全うするため「災害に強い企業」を目指しています。また、災害地域の救援および復興活動を迅速に行い、地域社会に貢献します。

BCM基本方針

【基本理念】 

  1. 人命の安全確保
    従業員、派遣スタッフ、および協力会社の安全を最優先に確保し、健康被害の最小化を図ります。
  2. 重要業務の継続・早期復旧
    荷主企業・顧客への影響を最小限に抑え、物流・倉庫・建設業務、派遣業務における重要業務を早期に復旧します。
  3. 社会的責任の遂行
    災害発生時においても、地域社会、派遣先、取引先に対して適切な支援を行い、企業としての社会的責任を果たします。

【適用範囲】

当方針は、当社が運営する全事業活動に適用されます。

  1. 倉庫業務:入出庫管理、在庫管理、荷役作業、在庫保全
  2. 運送業務:配送・集荷・輸送管理
  3. 建設業務:工事現場運営、作業員安全管理、資材調達・管理
  4. 人材派遣業務:派遣スタッフ管理、派遣先調整、労務関連対応
  5. 情報システム関連業務:物流・建設システム運用、データ管理
  6. 取引先との連絡・契約関連業務

【重要業務の特定】

当社のBCMにおける重要業務は、災害や緊急事態発生時に事業継続の観点から特に優先すべき業務と位置付けます。具体的には以下のとおりです。

  1. 倉庫入出庫管理・在庫管理・荷役作業
    顧客納期の確保および在庫損失防止のため、代替拠点や臨時人員体制を整備します。災害発生時には、速やかに業務を再開できるよう、作業フローや設備のバックアップを確保します。
  2. 配送業務
    荷物の遅延や停止を防止するため、配送ルートの変更や代替車両の手配を行います。また、緊急時に必要な輸送計画を事前に整備し、迅速な復旧を目指します。
  3. 建設現場運営
    作業員の安全確保を最優先とし、工期遅延防止のための代替作業体制を整備します。現場資材の管理や工事計画の調整も含め、継続的な運営が可能な体制を維持します。
  4. 人材派遣業務
    派遣スタッフの安全確保および派遣先対応の継続を重要業務と位置付けます。災害発生時には代替スタッフの手配や労務管理を実施し、派遣先企業への影響を最小化します。
  5. 顧客・派遣先への連絡・情報提供
    遅延や停止状況を迅速に報告し、適切な対応手順を整備することで、信頼関係の維持と影響最小化を図ります。
  6. 情報システム運用
    物流・建設・派遣業務に関連するシステムや顧客情報のバックアップを行い、被害時にも迅速に復旧できる体制を確保します。
  7. 資材・備品調達管理
    代替資材の手配や複数調達先の確保により、業務の停止を防ぎます。

【対策・運用方針】

  1. 緊急時連絡体制の整備
    各拠点、倉庫、建設現場、派遣先に連絡網を整備し、迅速な情報共有を行います。
  2. 代替拠点・代替手段の確保
    災害拠点・現場・派遣先が使用不能の場合、他拠点・現場・派遣先への振替や外部協力会社との連携を実施します。
  3. 訓練・演習の実施
    年1回以上のBCP訓練を実施し、物流・倉庫・建設・派遣業務の実務運用能力を確認・改善します。
  4. 情報システムのバックアップ
    関連システム・顧客情報は定期的にバックアップし、迅速復旧できる体制を確保します。
  5. 取引先・派遣先対応
    災害発生時は、顧客・派遣先に遅延や停止情報を速やかに通知し、影響最小化に努めます。

【継続的改善】

BCM基本方針およびBCPは、年1回以上の見直しおよび訓練結果を踏まえて改善します。

  1. 内部監査・点検を通じて課題を抽出
  2. 災害や事故の発生事例を反映
  3. 法令改正や社会的要請に応じた改訂

【責任体制】

  1. 代表取締役:BCM基本方針の最終承認者
  2. 総務部(BCM担当):方針の運用・教育・訓練・改善
  3. 各拠点・倉庫・建設現場・派遣業務責任者:拠点・現場・派遣先レベルでのBCP運用・報告

お客さまの経営課題に寄り添い、最適な物流戦略をご提案します。