物流用語として使用される「フィーダー輸送」について、解説しています。
(英語:Feeder Transport)
フィーダー輸送とは
フィーダー輸送とは、主要港から大型船が寄港できない地方港への小型船による2次輸送及び内陸部へのトレーラーによる2次輸送のことをいいます。
フィーダー(Feeder)は、「支流」、「(航空・鉄道の)支線」を意味します。
フィーダー輸送は、輸出入製品を移送する場合に使われる用語で、国内中継輸送と略されます。主要港から地方港への小型船による2次輸送を意味して使用されることが多く、内陸部へのトレーラーによる2次輸送は、「ドレージ輸送」と呼ぶのが一般的です。
海外輸送においては、通常、輸送効率を高めるため、大型船での輸送を行いますが、港の水深や荷役機器の関係上、大型船の地方港への入港はできません。そのため、地方港へ輸送する場合は、フィーダー輸送による2次、3次的な移送が必要となります。
ただし、国によっては、大型船が入港できない場合があり、その場合、他国間での輸送も発生する場合があります。
そのため、国内における2次輸送を「内航フィーダー輸送」、他国間における2次輸送を「国際フィーダー輸送」と呼ぶこともあります。