物流用語として使用される「オリコン」について、解説しています。
(英語:Folding-Container)
オリコンとは
オリコンとは、折りたたみコンテナの略称で、折りたたみ・組み立てが可能なコンテナ(箱・容器)のことをいいます。
その名のとおり、未使用時には折りたたんで保管し、必要なときに組み立てて使用できることが最大の特徴です。
細かい商品を混載し、オリコン単位で管理することで業務の効率化を図れることから、小売物流センターなどの多品種小ロットの商品を取り扱う物流現場で多く使用されています。
使用時のオリコン
使用時のオリコン
オリコンを利用するメリット・デメリット
物流現場では、オリコンを利用することで、次のようなメリットがあります。
- パレット、ドーリーを使用した運搬が可能で、荷役作業が容易になる
- 未使用時に折りたたみが可能で保管スペースをとらない
- 耐久性が優れており、ダンボールに比べて段積みしても箱が潰れない
- リターナブルに使用できるため、環境負荷や荷受け側のダンボール排出負荷を軽減
一方で、オリコン利用する場合のデメリットには、次のようなことが挙げられます。
- 少額ではあるが、初期投資が必要
- (ワンウェイのダンボールと比べると)回収が必要になる
- (ダンボールのバラ積みと比べると)車両への積載率が下がる