物流用語として使用される「フォークリフト」について、解説しています。
(英語:Fork-Lift-Trucks)
フォークリフトとは
フォークリフトとは、車体の前部に荷役用のツメ(フォーク)を備えた荷役運搬車両のことをいいます。
油圧によって上下・傾斜する車体の前部のフォークを使って、主にパレットやコンテナ貨物の荷役を行うことが可能で、工場、倉庫、空港、港、駅などで貨物の荷役作業に使用されています。
フォークリフトの種類
フォークリフトには、外観形状や動力、操作方法などによって様々な分類方法がありますが、物流現場において使用されるフォークリフトは、主に「カウンター」と「リーチ」と呼ばれる次の2つに大別されます。
■カウンターバランスフォークリフト
【カウンターフォーク:定義】
フォーク及びこれを上下させるマストを車体前方に備え、車体後方にカウンタウェイトを設けたフォークリフト(日本工業規格の定義:JIS D 6201)
【カウンターフォーク:特徴】
- 座りながら運転するため、自動車運転に感覚が近く、操作に慣れやすい。
- 車体後方にあるカウンタウェイトによって、転倒しにくい構造で、安全性が高い
- リーチに比べると比較的大型で、小回りが利かない
- エンジン型が主流で、リーチフォークリフトに比べると騒音が大きい
- 屋外での荷役作業に適している
■リーチフォークリフト
【リーチフォーク:定義】
マスト又はフォークが前後に移動できるフォークリフト(日本工業規格の定義:JIS D 6201)
【リーチフォーク:特徴】
- マストが前後に移動できる
- 立って運転するため、慣れるまでは操作が難しい
- カウンターに比べると比較的小型で、小回りが利く
- バッテリー型のため、環境負荷が低減できる
- 屋内での荷役作業に適している
フォークリフトの選び方
安全・品質・効率などの面で、各現場の環境・条件に合ったフォークリフトを使用して作業するために、フォークリフトを選ぶ際は、次のような情報を整理したうえで、最適なリフトの仕様を選びます。
【フォークリフトを選ぶ際の確認ポイント】
- 使用環境(屋外、屋内、通路の幅など)
- 使用する場所の地面(整地状況)
- 取り扱う貨物の重量
- 近隣への騒音の配慮の要否