物流用語として使用される「ロット」について、解説しています。
(英語:Lot)
ロットとは
ロットとは、製品の製造、販売、輸送、保管などをおこなう場合の単位、同一製品のまとまりのことをいいます。
製造における最小単位をさす場合は「製造ロット」と呼びます。
物流においては、「輸送ロット」、「配送ロット」、「保管ロット」などがあります。
ロット設定の重要性
例えば、ある製品の出荷について、10個単位で製品を出荷すると定めた場合、出荷ロット=10個となり、10個単位でしか取引ができなくなります。
この場合、発注者側は製品が5個しか必要なくても、10個注文しなければなりません。
ロットは、その単位が大きくなるほど、発注側にとってサービスレベルが悪く、余剰在庫が発生しやすくなります。
一方で、ロットの拡大は、配送頻度の削減とあわせて見直すことで、トラックの積載効率の上昇、トラック車両数の削減、ピッキング等庫内作業時間の短縮などの物流業務の効率化につながります。
ロットが小さいほど発注者側の利便性は高まりますが、小さく設定しすぎると、販売側の業務の生産性の低下につながるため注意が必要です。
ロットを設定する際は、リードタイム、物流コスト、業務の生産性など、サービスレベルと採算性を考慮して設定することが重要です。
中ロットとは
輸配送においては、トラック1台分の貨物量が基本的なロットであり、トラック1台に満たない貨物量のことを指して、「中ロット」または「中ロット貨物」と呼びます。
▼「中ロット建材 全国エリア配送サービス」開始のお知らせ
大和物流では、トラック1台に満たない中ロットの貨物を効率的に積み合わせ、エリア内の各現場へ共同配送するサービスを展開しております。