物流用語として使用される「SKU」について、解説しています。
(ヨミ:エスケーユー、ストック・キーピング・ユニット)
SKUとは
SKUとは、Stock Keeping Unit(ストック・キーピング・ユニット)の略で、受発注・在庫管理を行うときの、最小の管理単位をいいます。
同じ商品でもパッケージ、入り数などの違いで区別し、アイテムよりも小さな単位に分類します。
例えばTシャツで、カラーが4色あり、サイズがS・M・L・LLの4種類ある場合、「16SKU」と数えます。
物流においては、基本的にSKUで在庫管理を行うので、新たに物流設計を行う時や、物流設計を見直す時に、SKU数は必ず把握しておかなければならない項目の一つです。
SKUの考え方と設定方法
上記のTシャツの例のように、アパレル商品には、サイズ・カラーが存在することから、雑貨などと比べると管理すべき商品点数が多いのが特徴といえます。
SKUは、事業者が管理するために自ら設定するものですので、サイズ・カラーを区別せずにSKUを設定するケースもあります。
ただし、一般的には、次のようなケースでは、SKUを区別して管理するべきであると考えられています。
- 商品名、ブランド名、等級が異なる場合
- 商品のタイプと種類が異なる場合(希望小売価格、色、サイズ、原材料、販売数量など)
- 商品の正味量が異なる場合(例 : 100g入り、300g入り)
- 包装形態が異なる場合(例 : 袋物、箱物、缶詰、瓶詰)
- 販売単位が異なる場合(例 : 3個入り、5個入り)
- セット商品で、価格または中身・組み合わせが異なる場合(例 :Aの商品2個とBの商品3個入りセット、Aの商品3個とBの商品2個入りセット)
出典:財団法人流通システム開発センター「GTINアロケーション(付番)ガイドライン」を基に当社作成