物流用語として使用される「テールゲートリフター」について、解説しています。
(英語:Tale-Gate-Lifter)
テールゲートリフターとは
テールゲートリフターとは、トラック後部に装着する荷物積み降ろし用の昇降装置のことをいいます。「パワーゲート」とも呼ぶことがありますが、「パワーゲート」は極東開発工業株式会社の登録商標です。
テールゲートリフターの動力には、電動モーター、油圧、真空、チェーン、ワイヤーなどが用いられています。
テールゲートリフターの種類
テールゲートリフターには、次のようにいくつかの種類があります。
■ゲートの動作方法の種類
- 垂直式:ゲートが垂直に上下する
- アーム式:ゲートが弧を描くように上下する
■ゲートの格納方法の種類
- 後部格納式:荷台後部のあおりとして垂直に固定・格納される。プラットホームに着けられない。
- 床下格納式:トラック荷台の床下に格納される。プラットホームに着けられる。
物流現場におけるテールゲートリフター導入のメリット
テールゲートリフターを活用することで、荷役時間の短縮、荷役負担の軽減、作業品質の維持・向上などに期待できます。
具体的には、次のような物流現場で、テールゲートリフタ-が活躍します。
- 精密機器や重量物の積み下ろし現場
- ドーリーや台車などの積み下ろし現場
- その他、フォークリフトによる積み下ろしができない店舗などの現場
テールゲートリフターによる荷役作業は特別教育が必要
テールゲートリフターは、その構造及び特性に起因する労働災害のリスクが存在するため、その機能や危険性を意識し、安全な作業方法を身に付けた上で作業を行う必要があるとして、2024年2月1日から、特別教育が義務化されます。(労働安全衛生法第59 条第3項)