物流用語として使用される「ドックレベラー」について、解説しています。
(英語:Dock Leveler)
ドックレベラーとは
ドックレベラーとは、工場や物流センターなどで積み降ろし作業をする際、建物の搬出入口の床面(プラットフォーム)と、コンテナやトラックの荷台とに生じる段差、高低差を無くすための装置のことをいいます。
ドックレベラーを用いることにより、フォークリフトや台車での積み下ろしが容易になり、破損防止だけでなく荷役作業の生産性が向上します。
【ドックレベラーの直訳の意味】
ドック : 物流センターにおける荷受け場、出荷場
レベラー : 一定量に調節する
ドックレベラーの種類
ドックレベラーの高さの調整方法には、次の種類・特徴があります。
『機械式』
- スプリングが補助的役割を果たす仕組み
- 低コストのため導入しやすい
- 他の方式に比べ劣化しやすい
『エアー式』
- ファンやコンプレッサーなど空気圧が動力源の仕組み
- 注油やオイルメンテナンスが不要
- 重量物の荷役に適している
『油圧式』
- 油圧が動力源の仕組み
- 長寿命が特徴
- 使用頻度が高い荷役に適している
『簡易式』
- 建物、施設(プラットフォーム)とコンテナ、トラックの荷台の隙間にはめ込む
- 最も安価で、設置が容易
- 汎用性は低く、都度の設置が必要
ドックレベラー選定のポイント
ドックレベラーの仕様を決定するときは、次のような情報を整理したうえで、最適な仕様を選択します。
- 取扱貨物の重量、サイズ
- 使用頻度
- プラットフォームの仕様
- 荷役作業ルートの設計