物流用語として使用される「才」・「才数」について、解説しています。
(よみ:さい、さいすう)
才数とは
才数とは、容積(体積)の単位で、一辺1尺の立方体(1立方尺)のことを指します。
なお、尺とは、長さの単位で、1尺=約30.3cmです。
陸・海・空の輸送モードを問わず、貨物を輸送する際には、貨物を積み込める容積・重量に必ず制限があります。
物流業界では、貨物の容積を把握するための単位として、才数が広く用いられています。
才数のサイズ
前述のとおり、1才は1立方尺のことを指し、1尺は約30.3cmと定められています。
このことから、1才の容積は、
30.3cm×30.3cm×30.3cm
=27,818.127 cm3
=0.0278m3 となります。
また、「才」は容積の単位ですが、重量に置き換えるときには、一般的に「1才=8㎏」で換算されます。
※ 運送会社によって、重量換算の基準は異なる場合があります。
このように、才を重量に換算したものを「容積重量」や「容積換算重量」などと呼びます。
容積換算重量を使用する理由
例えば、発泡スチロールや羽毛などの軽い素材の物と、鉄などの重い物を同じ重量輸送するケースを比較すると、貨物の重量は同じでも、軽い素材の物の方が容積が大きくなり、容積は全く異なります。
トラックに貨物を積載する場合、軽い素材で容積が大きい貨物の場合は、重量的には積載可能だが、容積的には積載できないケースもでてきます。
そのため、物流業界ではこのような容積と重量の性質を踏まえて物量を把握し、料金に正しく反映させるため、実際の貨物の実重量と、貨物を才数に換算した才換算重量の2つを比較して、どちらか大きい方をもって料金を算出するのが一般的です。