物流用語として使用される「保管」について、解説しています。
(よみ:ほかん、英語:storage)
保管とは
保管とは、ある一定の場所でモノを預かり、品質や数量を適正に管理することをいいます。
保管の意義は、生産と販売との時間のズレ(時間的隔たり)を解消する需給調整機能にあります。
物流における保管の重要性
保管は、物流における5大機能(輸配送、保管、荷役、包装、流通加工)の1つで、輸配送とともにその中核的な機能・活動です。
輸配送が「モノの空間的移動」であるのに対し、保管は「モノの時間的移動」であるといわれます。
保管の方法
保管の主たる目的は、需要に応じてモノをすぐに供給することにありますので、物流センターにおいては、単にモノを預かっておけば良いわけではなく、需給に対してすぐに出荷できる保管を行う必要がある。
基本的に、作業効率と保管効率はトレードオフ(相反関係)にありますので、出荷頻度の高いものであれば、保管効率を優先し、出荷頻度の低いものや長期間の貯蔵を目的としたものであれば、作業効率を優先します。