物流用語として使用される「在庫」について、解説しています。
(英語:stock、よみ:ざいこ)
在庫とは
在庫とは、商品などの供給スピードが顧客の要求するスピードに間に合わない時に、そのギャップを埋める調整のために保有する完成品・仕掛け品・部品・原材料などのことを指します。
それぞれ製品在庫、原料在庫、部品在庫、仕掛け品在庫などと呼びます。
在庫の目的
在庫の目的は、「必要なモノを必要なときに必要なだけ届ける顧客サービスを実現するため」です。
生産リードタイムが発生する以上、市場の需要に対して即応するためには在庫が必要です。
一方で、適量でない在庫はキャッシュフローと棚卸資産回転率とを低下させるリスクがあります。
在庫管理の重要性
在庫は、消費されるからこそ価値がありますが、適量でない在庫は、その価値が低下、もしくは無くなることもあります。さらに、在庫には、保管場所などの維持費用も発生します。
このような消費されない過度な在庫を「余剰在庫」、「過剰在庫」、「死蔵在庫」などと呼びます。
このようなことから、「在庫は罪庫」といわれることがあります。
在庫を持つ場合には、その量を適量に維持・管理する在庫管理が非常に重要であることから、在庫管理はロジスティクスの中心的活動であると考えられています。