物流用語として使用される「空車率」について、解説しています。
(よみ:くうしゃりつ)
空車率とは
空車率とは、輸送効率の指標の1つで、トラックが走行した距離のうち、貨物を積載せずに空車の状態で走行した距離の比率のことをいいます。
空車率は、数値が低いほど輸送効率が良いことを意味しており、実際に貨物を載せて走行する距離(実車距離)が増えると低下します。
輸配送を自社トラック(白ナンバー)で行っている自家物流においては、帰り荷を確保できない運行が多いため、物流会社よりも空車率は低くなる傾向にあります。
実車率の算定方法
空車率は、次の算式で算定します。
【実車率の算式】
空車距離 ÷ 総走行距離 × 100
【計算例】
例えば、1ヶ月間で5,000km走行した車両の貨物を積載せずに空車で走行した距離が2,000kmの場合、実車率は、40%となります。
その他の輸送効率の指標
実車率:走行距離のうち、実際に貨物を積載して走行した距離の割合(空車率の対義語)
積載率:車両積載重量に対して、積載した貨物重量の割合
稼働率:対象期間のうち、車両が実際に稼働した日数の割合