物流用語として使用される「静脈物流」について、解説しています。
(よみ:じょうみゃくぶつりゅう)
静脈物流とは
静脈物流とは、生産側から消費側へ向かうモノの流れとは逆方向の物流のことを言います。
使用済みの製品の廃棄に関する物流だけでなく、不要品、副産物などの再利用、再販、再資源化等に関する物流全般が含まれます。
消費側から生産側へ向かう流れの静脈物流に対して、生産側から消費側へ向かうモノの流れを動脈物流と言います。
静脈物流の種類
静脈物流は、消費側から生産側に向かう物流のことを指しますが、大きく次の3つに分類することができます。
①廃棄物流:廃棄物として、適切な処理を行う物流
②回収物流:不用品、リサイクル品、パレットなどの回収を行う物流
③返品物流:商品の不良や注文間違いなどによる販売した商品の返品に関する物流
循環型社会における静脈物流の重要性
静脈物流は、循環型社会の形成に向けて、今後ますます重要性が高まると考えられております。
環境に関する法規制の整備が進み、環境問題の意識も高まってきていることから、企業の社会的責任として、静脈物流システムの構築が進んでいます。