物流用語として使用される「デバンニング」について、解説しています。
(英語:Devanning)
デバンニングとは
デバンニングとは、貨物をコンテナから取り出す作業のことをいいます。
デバンニングは、バンニングの対義語で、バンニングはコンテナに貨物を詰め込む作業のことをいいます。
近年、海外に生産拠点を設け、国内に輸入する企業が増えたことから、デバンニングは、物流運用において欠かすことのできない作業項目となっています。
デバンニングにおける問題点
デバンニング作業には、次のような問題点が伴うため、作業時には注意が必要です。
- コンテナ目一杯に貨物を詰め込んでいるケースが多く、コンテナ内での高所作業が発生。その場合、貨物に乗って高い所の荷降ろし作業をしたりすると、作業員の事故リスクが高まるだけでなく、貨物の品質上の問題も高まる。
- 作業自体が非常に過酷で、かつ、コンテナ内部は夏場で50度以上の温度になることもあるため、非常に重労働で、誰でもできる作業ではない。
デバンニング作業の脱・属人化ニーズ
前述の作業環境の問題点に加えて、近年の労働力不足も相まって、近年、デバンニング作業の省人化・省力化ニーズも高まるものと考えられます。
貨物の形状にもよりますが、アームロボットとコンベアを用いたロボットシステムによる省人化であったり、作業者の省力化のためのパワードスーツの導入などの事例が出てきています。