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3PL

物流用語として使用される「3PL」について、解説しています。

 

(ヨミ:サンピーエル、スリーピーエル)

 

 

3PLとは

3PLとは、3rd-Party-Logistics(サード・パーティ・ロジスティクス)の略称で、荷主企業に代わる第三者(サードパーティー)として、ロジスティクスを設計・提案し、包括的に受託する事業形態のことをいいます。

 

なお、ファースト・パーティはメーカーなどの発荷主、セカンド・パーティは卸売・小売などの着荷主を意味します。

 

 

国土交通省では、総合物流施策大綱において、3PLを次のように定義しています。

 

「荷主に代わって、最も効率的な物流戦略の企画立案や物流システムの構築について包括的に受託し、実行すること。」(総合物流施策大綱(2013-2017)ー「用語解説」)

 

 

「3PL」の要件

「3PL」という言葉には、さまざまな定義・解釈が存在しており、単に顧客の物流業務を包括的に受託することを意味して「3PL」と呼んでいるケースも少なくありません。

 

真の「3PL」の要件は、“荷主の立場で”、“包括的に受託する”という2つの条件を満たしているかどうかが判断基準となると考えられています。

 

 

ゲインシェアリングという考え方

3PL事業者は、荷主の立場として物流改革を実行する場合、物流コストはサービスレベルとのバランスによって最適化、最小化しなければなりません。

他方、その物流業務を一括して受託する物流会社としての立場においては、物流を効率化すればするほど、物流会社の売上は減ることとなります。

 

つまり、3PL事業者は、荷主の立場(発注者側)と物流会社の立場(受注者側)という相反する立場で物事を判断することであり、そこには利益相反の関係性があります。

 

そこで、3PL事業者の利益相反を解消するための手段として、「ゲインシェアリング」という考え方・契約手法があります。

 

例えば、100億円かかっていた物流コストを、物流改革によって90億円に減らすことができた場合、削減された10億円(ゲイン)を荷主と3PL事業者で折半(シェアリング)する考え方・契約手法がゲインシェアリングです。

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