物流用語として使用される「ささげ」・「ささげ業務」について、解説しています。
ささげ業務とは
ささげ業務とは、「撮影(さつえい)」「採寸(さいすん)」「原稿(げんこう)作成」の頭文字をとった略称で、ECサイトで販売する商品の情報制作業務のことを指します。
ECサイトにおいて、商品の写真やサイズ情報など、消費者が購買の意思決定を行うために必要な情報を提供することが、ささげ業務の主目的です。
ささげ業務の実施場所
最近では、物流センターで「ささげ業務」を行うことが主流となってきています。
商品が最初に入荷するのは物流センターですので、物流センターで「ささげ業務」を行うことで、下記のようなメリットが発生します。
■物流センターでささげ業務を行うメリット
①商品入荷~ECサイトでの販売開始までのリードタイムが短縮できる
②物流センターと撮影スタジオ間の横持ち送料や間接コストが削減できる
■物流センターでささげ業務を行うデメリット
①撮影クオリティへの限界がある
②物流センターでの撮影は、モデルから敬遠されがち(撮影スタジオは、都心でアクセス良好、化粧室・更衣室などの設備も充実。他方、物流センターは、駅からのアクセスが悪いことが多く、設備にも限界がある。)
ささげ業務は、EC差別化のカギ
アパレルなどの商材のECでは、写真素材が消費者の購買意思決定に大きな影響を与えることから、ささげ業務がアパレルECの差別化ポイントといえます。
しかしながら、アパレル商材は、商品のSKU数が多く、シーズン毎の商品入れ替えも激しいため、他の商材と比べてささげ業務の負担が大きい傾向にあります。