物流用語として使用される「ドーリー」について、解説しています。
(英語:Dolly)
ドーリーとは
ドーリーとは、荷台本体の下に車輪(キャスター)を取り付けた、手押し部分が無い台車・搬送機器のことをいいます。「ドリー」とも呼びます。
ドーリー自体に動力はなく、ドーリーに乗せた積載物を作業者が手で押したり、牽引車で引っ張るなどして動かします。
物流現場においては、オリコンなどの小型重量物の移動に用いられています。
サイズや形、素材などが多種あることから、物流現場だけでなく、病院、ホテル、空港など、様々な現場で搬送機器として使われています。
ドーリーの特徴
ドーリーには、次のような特徴があります。
- 旋回性に富んでいるため、少ないスペースでの搬送に便利
- サイズや形、素材が多種存在するため、用途に合わせて最適化できる
- ドーリー本体を重ねることも可能なため、未使用時も省スペースで保管できる
ドーリーの範疇
ドーリーは、動力のない台車全般を指しますが、次のようなものもドーリーと呼称される場合があり、広義的な用語です。
- 撮影現場などでカメラマンや照明担当者を乗せるための平台車(この技法で撮影されたものはドリーショットと呼ばれます)
- 建設現場などで土木等を搬送する台車(いわゆる一輪台車、手押し車)
- トレーラーを連結させ牽引させるアタッチメント器具(コンテナトレーラーの他、キャンピングカーやボートを牽引するものもあります)
ドーリー活用における注意点
荷崩れ防止のフレームや留め具がないドーリーを搬送する場合、手押し部分、牽引部分が中心部でないと搬送物が落下する恐れがあります。
積み過ぎはもちろん厳禁ですが、積載バランスを安定させ、急発進・急停止をしないように注意して輸送する必要があります。